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「君が代」起立条例提案に反対し、廃案を求める声明

「君が代」起立条例提案に反対し、廃案を求める声明

日本同盟基督教団「教会と国家」委員会 委員長 朝岡 勝

 私たち日本同盟基督教団「教会と国家」委員会は、昨日大阪府議会に提出された「大阪府の施設における国旗の掲揚及び職員による国歌の斉唱に関する条例」に反対し、これが廃案にされることを求めます。
 これまで私たちは東京都教育委員会による教師への日の丸・君が代の強制が、憲法の保障する「思想及び良心の自由」と「信教の自由」に対する重大な侵害であるとして、これに抗議を続けて来ました。しかし今回、大阪府議会に提案された条例案は、「起立」と「斉唱」という身体的所作を条例で縛るという非人格的な行為であり、東京で行われている以上の暴挙と言わざるをえません。教育現場で働く教員たちを「服務規律の厳格化」によって縛るところから、どのような子どもたちの教育を目指そうとしているのでしょうか。さらに教員に対する「君が代」斉唱時の起立強制は、事実上、出席する子どもたちや保護者に対する強制でもあり、彼らからも「思想良心の自由」「信教の自由」を奪うことになるものです。
 しかも今回の条例案は、安倍政権下において改定された教育基本法に基づいて、「府民、とりわけ次代を担う子どもが伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと並びに府立学校及び府内の市町村立学校における服務規律の厳格化を図ることを目的とする」とあるように、憂慮されていた愛国心の強制を前面に押し出し、「規律の厳格化」の名のもとに、個人の内面にまで踏み込もうとする、基本的人権の著しい侵害ともいうべきものです。
 私たちはかつて教育基本法改定時に、同法の掲げる「愛国心」教育が、教育現場での思想良心、信教の自由を脅かすものであることを指摘して来ましたが、今回の条例案はまさにこの憂慮を現実とさせるものです。
ここに私たちはキリスト者の良心と憲法の保障する基本的人権の尊重の精神に照らして、本条例案の成立に強く反対し、速やかに廃案とされることを強く求めます。

2011年 5月26日
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by churchandtate | 2011-05-26 15:28 | 声明文