日本同盟基督教団「教会と国家」委員会から各種情報をお届けします。お問い合わせ、ご意見などはこちらまで:domei_churchandstate(at)yahoo.co.jp


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靖国神社参拝に抗議する声明

靖国神社参拝に抗議する声明

内閣総理大臣小泉純一郎殿

 貴殿は日本国内閣総理大臣の立場にありながら、就任以来、一宗教団体である靖国神社へ「内閣総理大臣小泉純一郎」として参拝を続け、2005年11月17日には、内外の多くの反対の声にも拘わらず5度目の参拝を強行しました。私ども日本同盟基督教団「教会と国家」委員会は同日付で「靖国神社参拝に抗議する声明」を発表し、これに強く抗議した次第です。重ねて本年7月17日にも靖国神社参拝の中止を求める声明文を提出し、これ以上、これ以上誤った行為が繰り返されることのないように求めてまいりました。しかし貴殿は内外からの批判や中止を求める声に耳を傾けることをせず、本年8月15日に靖国神社への参拝を強行しました。

 ここに私たちは、この行為に対して強く抗議するものです。そもそも内閣総理大臣が靖国神社参拝を行うことは、いかなる理由、いかなる形式によるものであれ、「宗教法人靖国神社」という特定の宗教団体に対する国としての政治的関与であって、憲法第20条に定められた政教分離の原則を侵害する行為です。貴殿は総理大臣個人としての信教の自由を主張して、この行為を正当化していますが、2004年4月7日の福岡地方裁判所での判決、及び2005年9月30日の大阪高等裁判所における判決ではいずれも総理大臣の靖国参拝に対して憲法違反の見解を示しています。さらに、靖国神社には、かつての戦争を計画・主導し、有罪判決を受けたA級戦犯が合祀されており、靖国神社とその関連施設において唱えられている主張は、日本の侵略戦争を大いに正当化するものです。

 これらは昨今の自衛隊の海外派遣、教育基本法改正や憲法改正の動きとともに、再び「お国のため」という呼びかけのもとに、人々を悲惨な戦争へと駆り立てる戦争動員装置としての靖国神社の機能を強化するものに他なりません。さらに貴殿の靖国参拝強行が引き金となって、中国、韓国をはじめとするアジア諸国との間にかつてないほどの緊張を引き起こすという異常事態を招きながら、貴殿はそれらの国々からの抗議の声に対しては「内政干渉」といってはばかりません。私ども日本同盟基督教団は、先のアジア諸国に対する侵略戦争への悔い改めに立ち、平和の福音の使者としての使命を果たすべく日々励んでいますが、貴殿の靖国参拝行為は、このような平和を願う者たちの声を踏みにじり、かつての戦争を美化するものにほかなりません。

 貴殿は本年9月をもって自民党総裁の任期満了をもって首相の職を離れることを明言していますが、その後継として有力視されている安倍晋三官房長官もまた靖国参拝を公言してはばからぬ人物であり、キリスト教会としてこの過ちが繰り返されかねない現状を深く憂うるものです。私どもはここに、貴殿の靖国神社参拝に強く抗議し、今後、このようなことが二度と起こらぬよう中止を強く求めるものです。
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by churchandtate | 2006-08-17 09:00 | 声明文